今回は、バージョン6.2をクリアした感想をお伝えします。約2年遅れでのクリアとなりましたが、このストーリーについて様々な思いがあり、ゆるやかに私の感想を共有できたらと思います。
なお、私はストーリー考察が得意ではなく、過去のストーリーもあいまいな記憶しかありません。
あくまで個人の感想としてお読みいただければ幸いです。また、6.2をクリアしていない方はネタバレを含むため、ご注意ください。
空への旅立ち:期待と小さな失望
バージョン6.2は、アシュレイとレオーネの悪神化が収まっていないところから始まります。
前回の6.1では3つの大陸の悪神が登場し、今回は勇者の悪神ということで、とても楽しみにプレイを始めました。
ストーリーは、ドルボードを空に飛ばすための依頼から始まります。
噂で聞いていた空の旅ができると思い、とてもワクワクしていました。
しかし、クエストが終わり、いざ空の旅に出発しようとした時、小さなハプニングがありました。
指定されたドルボードでしか飛べないのです。
私は自分の好きなドルボードで飛べると思っていたので、少し残念に感じました。馬車で空を飛ぶなど、もっと自由度があれば面白かったかもしれません。
ただし、ドルボードで空を飛ぶ体験自体は素晴らしいものでした。
飛竜と違って手軽に空が飛べ、フィールドとの距離感が近い臨場感は、個人的にとても気に入りました。美しいマップを眺めながらのんびり飛ぶだけで癒されます。
後に知ったことですが、現在では様々なドルボードで空を飛べるようになったそうで、これは嬉しい改善点ですね。
アシュレイの過去:王道の魅力
次に、恒例の悪神の領域に入り、アシュレイの過去を垣間見ることができました。
このストーリーは、とてもドラクエらしく、引き込まれて楽しめました。
子供時代から魔王討伐、レオーネが石になるところまで、王道のストーリー展開があり、私は好きでした。
確かに、おつかい要素があったり、石化の展開がドラクエ5を思い起こさせたりと、若干引っかかる部分もありましたが、あえてドラクエファンを楽しませるための演出だったのかもしれません。
このパートのストーリーでは、魔王という共通の敵の存在が人々の協力を促す様子や、それぞれの信念に基づく行動、人間らしい裏切りや葛藤のシーンなども印象的でした。ドラクエは意外と暗いテーマを扱うこともあり、そういった要素が出ていたのも良かったです。
レオーネの過去と展開の急変
アシュレイの悪神化を解決した後、最後の悪神であるレオーネのもとへ向かいます。ここでストーリーが大きく動くと予想しましたが、予想外の展開が待っていました。
まず、レオーネがダフィアに裏切られて石化したことが明らかになります。ここで疑問が浮かびました。こんなに便利な呪いがあるのでしょうか。ドラクエ5では、ジャミやゲマという圧倒的な強さを持つ魔物が主人公たちを石化させたので理解できましたが、今回の設定は少し違和感がありました。
また、大魔王の呪いの正体や、なぜアシュレイの子孫と共鳴して石化が解けたのかなど、説明が不十分に感じられる部分がありました。
急展開と違和感
ストーリーの後半に入ると、展開が急に加速し、ついていくのが難しくなりました。
大魔王との戦闘シーンや描写が省略され、勇者を裏切ったとされる場面もムービーがなく、状況を把握するのが困難でした。
そして、突如として宇宙人が登場し、ストーリーが予想外の方向に進んでいきます。ドラクエに宇宙人が登場することに違和感を覚え、過去に炎上したクエストを思い出してしまいました。
総評:光と影
バージョン6.2を総合的に評価すると、前半は非常に良かったものの、後半はいまいちという印象です。
前半のドルボードで空を飛ぶ体験やアシュレイの過去のストーリーは、ドラクエらしさが溢れ、とても楽しめました。一方、後半のレオーネのストーリーは、宇宙人の突然の登場や、ウルトラマンを連想させるようなデザインの登場など、物語が悪い意味で急展開した印象があります。
また、主人公が物語から置いてけぼりにされている感覚も気になりました。ドラクエは通常、人々を助けながらストーリーが進展していきますが、今回は「天使たちの問題じゃないか?」「そもそも主人公は何をしに天界に来たのか?」という疑問が残りました。
ただし、最終的にはアストルティアにも影響を及ぼす展開となったため、主人公が戦う理由ができたのは良かったです。
今後への期待
ドラクエ10の天界はドラクエ9と繋がりがあるそうです。9の世界観や登場人物、ストーリーをすべて理解していれば、バージョン6がより楽しめたかもしれません。また、ドラクエ10のメインストーリー自体が長いため、過去の展開を忘れている部分も多々あります。
今後は、これまでの世界観をより深く掘り下げることで、さらに楽しめる可能性があります。ドラクエ10は他のシリーズと違い、バージョン1から同じ世界観で物語が続いているので、もう一度世界を深掘りすれば、より楽しめるかもしれません。
バージョン6.2は、光と影が入り混じる冒険でした。前半の王道的な展開と後半の急激な変化が対照的でしたが、これからのストーリー展開に大いに期待しています。ドラクエ10の世界がこれからどのように広がっていくのか、楽しみですね。